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マンション標準管理規約とは?

 2016/06/28 マンション 購入時の知識
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管理組合資料

マンションにもさまざまな法律がある

マンション管理にかかる法律には、さまざまなものがあります。例えば、区分所有法や管理適正化法などです。しかし、これらの法律だけでは、それぞれのマンションの実情に応じた処理をすることはできません。

そのために制定されるのが、管理規約です。通常は、国土交通省がモデルとして作成した『標準管理規約』を参考に、適宜、そのマンションの実情に合わせて修正し、作成しています。つまり、そのマンションにおける最高法規なのです。

マンション管理規約

『マンション総合調査結果』によると、以下のような現状があります。

◆管理規約の作成者
 マンション管理業者 : 41.3%
分譲業者       : 37.6%
管理組合       : 19.1%
◆標準管理規約の認知状況
 知らないと回答した管理組合 : 38.1%
※新しいマンションほど知らない管理組合が多い。
◆国土交通省 標準管理規約への準拠状況
 概ね準拠 : 62.7%
一部準拠 : 5.0%
※約7割弱の管理組合で準拠
◆管理規約の改正の有無
 改正されたことがある : 57.8%
改正されたことはない : 42.2%
◆管理規約改正の回数
 1回    : 43.9%
2回    : 26.6%
3回    : 14.0%
4回    : 5.8%
5回以上 : 9.7%

 

 

管理規約の改正

管理規約を改正するには、集会において区分所有者および議決権の各4分の3以上の多数の決議が必要です。

また、その改正が、一部の区分所有者の権利に特別の影響を及ぼすときは、その承諾を得なければなりません。上記データの、管理規約が改正されたことがあるケースが、全体の6割弱であり、その4割強が1回に留まっていることからも、その改正の難しさが分かります。

住民説明会

しかし、現状として、管理規約の作成者が管理組合以外であるケースが8割強あり、必ずしも、そのマンションに適した規約とはいえない現状があります。

また、標準管理規約を知らない管理組合4割弱あり、その傾向は、新しいマンションであるほど高まる傾向にあります。

管理組合が抱えるトラブルで最も多いのは、『居住者間のマナーをめぐる問題』です。管理規約を有効に活用し、トラブルを未然に防ぐルール作りが必要なのです。

参考マンション管理組合が抱えるトラブルとは?

参考マンションの資産価値を左右する大規模修繕とは?

ライター紹介 ライター一覧

家プロ編集部

家プロ編集部

消費者エージェントの専門家グループ <住まいのホームドクター>
一級建築士、二級建築士、一級施工管理技士、マンション管理士、宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、JSHI公認ホームインスペクターで構成されています。
マンション、一戸建て住宅の購入時、今お住まいの住宅の疑問や不安を一つでも解消して、安心して快適にお住まいになれる事にお役にたてれば幸いです。
住まいのホームドクター 公式HP https://homedoctor.co.jp/

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