マンションの現状【マンション総合調査結果】
マンションの現状を把握するために、国土交通省は5年おきに『マンション総合調査』を実施しています。
その集計データである『平成25年度マンション総合調査結果』を見てみましょう。
マンションの総戸数の分布データ
管理組合の規模に関するデータがありますが、「31~50戸」が最も多く、全体の22.7%を占めています。
20戸以下 … 6.0%
21~30 戸 … 11.7%
31~50 戸 … 22.5%
51~75 戸 … 20.7%
76~100戸 … 11.2%
101~150戸 … 10.7%
151~200戸 … 4.1%
201~300戸 … 6.1%
301~500戸 … 4.1%
501戸以上 … 1.7%
このデータをもう少しまとめると、以下のようになります。
50戸以下 … 40.1%
51~100戸 … 31.9%
100戸以上 … 26.7%
101戸以上の大規模マンションは全体の3割弱であり、50戸以下のマンションが全体の4割以上となっています。
総戸数は多い方がいい?
新築を検討する際、あえて戸数の少ないマンションを選ぶ方もいますが、その後の維持管理を考えた場合、戸数の少ないマンションは、大規模マンションに比べ、スケールメリットが少なく、個々の負担が大きくなります。
特に一定期間ごとに行う大規模修繕工事では、必要な金額も大きいため、長期修繕計画および資金計画が適切に行われていなければ、不足分を一時金として負担しなければならず、それぞれの居住者に大きく跳ね返ってきます。
このように、マンションの規模に応じて、トラブル内容も異なりますので、それを事前に理解し、適切な管理運営を行っていく必要があるのです。